Jiro dreams of sushi

二郎は鮨の夢を見る』という映画を観てきた。
二郎とはすきやばし次郎というミシュランガイドで☆☆☆を獲得したお寿司屋さんである。そのドキュメンタリー映画

んー、仕事柄か他とは違う目線で観たかも知れない。
一つの仕事に10年単位で、とことん脇目も振らずに取り組む。
よく「一つの仕事は3年、ほら『石の上にも三年』って言うでしょ」なんていうけど、ここでは10年近く下積みをしないと卵を焼かせてもらえない、のだそうだ。

それまでは親方の仕事を見る、まねる、とにかく下積み。
誰かが手取り足とり面倒見てくれるわけではない。

今のご時世は「懇切丁寧」が流行っていて、自主性とか言う割に自分で動けない。

例えば学校の部活動も、顧問が何から何まで教えないと「ちゃんと指導出来ない」とか言われる、保護者が何かと口を出す。
これで中高生の自主性が育つとでも思っているのかね?
(先の見えない保護者がいるもんだと、辟易する。)

だから大人になっても仕事ひとつ探せない。
自分探しの最中にジジイババアになったらどうするのだろう?と人ごとながら心配になる。
だからアヤシイ「就活塾」なんかに手を出す(出される?)のだろう。
(たまたま今朝のラジオでそんな話を聞いたからな。これまたセンスのない名前の就活塾なんだわー。)

仕事はなんだとかを考えるにはいい映画かな。一つのきっかけにはなると思う。