わずか2時間

最近は競技からだいぶ遠ざかっていて…。
結婚とかそういうことがあると離れる人も多いみたいで、私も御多分に漏れずなのであった。

それでも一応、教える資格を持っているし、何かに生かせないかな~とネットにて募集をしている。

ユルく基礎打ちしませんか?

これまでも何人か引っかかって…いやお問い合わせがあって指導を行ったのだが、今日の方は本当に「ずぶの素人」だった。

アラフィフのマダム、どうやらどこぞのクラブだかサークルに行ったものの「基礎打ち」が出来ない人は入れてやらねー、と言われたらしい。
そんなケチなサークルがあるんだ、何様なんだか…。

そんなこともあり、「基礎からやります」の私の所にやってきた。
もっとも、私もこう見えて多忙なので、1回(2時間)で全てを教えるというかなり無謀なことをやろうとした。

体育館の予約時間の前、少し話が出来たので聞いてみると、まぁ↑のようなことを言いだすのは許容範囲。
その次に「基礎打ちって本当に必要なんですか?」とか言い出したので、

だったら帰れよ、この○バァ!俺だってテメェみてえなバ○ァの相手を好き好んでやるかよ!何で門前払い食ったのか考えろ!!

と言いたい気持ちをかなりの圧力で堪えて
「あぁこれは書道で言えば『永字八法』みたいなもので、要は…怪我をしないようにとか、なるべく楽に打てるようにするためのものなんですよ。」と丁寧に説明してやったのだ。

ちなみに海外では「基礎打ち」などやっていないらしい、ってことはナイショだ。

そんなこんなで、講習を始める。
教える順番は、私がかつて始めた時に教わった順番とは全く違う
何故ならそれは全く理に適っていないから。
上級者が大人にそれを教える時、大抵は「毎日やる前提の部活の練習」を押し付ける。
だが、大人はそんなに暇ではないので、効率や質を求めるのは当然である。

で、あれよあれよと2時間。粗削りではあるが、かなり打てるようになった。
本当に2時間で「基礎打ち」が完成…ではないが、かなりいい感じになった。
結構満足したり喜んだりしていたので

まあスポーツなんて所詮は「物理法則」ですわ~!ハハハ。

と言っておいた。(I'm 英語教師.)

あと何回かお願いできませんか?と言われたが、
「残念、私も忙しいので…。それに『単発講座』と銘打っていますので。」とお断りした。

でも本当に他の人々が部活などで3カ月程度かかる技術が2時間で身に付くとは…。驚いたな。