とある大学での「授業実践セミナー」に参加してみた

新型コロナウイルスの影響で、臨時休校が3カ月ほど続いています。

高校で進路指導を担当していますが、大学などの教員向け入試説明会がほぼオンラインになっています。多くがネット会議システムであるZOOMを使ったものです。

(ZOOMも企業や大学で突然使われ始めた辺りでは、ずいぶん脆弱性も見られましたが、最近ではだいぶ修正されているようです。)

 

そんな中、このZOOMを使って既に授業(講義)をしている大学から「授業実践セミナー」の案内が届いていたので、向学の為と思い参加してみました。もちろんセミナーもZOOMを使って行われます。

 

実は私自身は、職場で導入されている「Google MEET」を使って、短時間のホームルームを出来る生徒だけでもいいので実験をしてみようと思ったのですが、「私のクラスはやるのに、他のクラスはやらないのか?」というクレーム(?)を恐れた人がいたために頓挫。(他にやりたい教員もいたようですが…。)言いたいことも分からないわけではないし、ネット環境が整わない生徒がいるのも分かりますが、私より若い先生が先を読まずにそんなことを恐れてどうするのだ?と個人的には思っています。ちなみにこの臨時休業期間中、分掌会議はこのGoogle MEETを使って行われていました。全く違和感なく済ますことが出来ていました。

 

ともあれ、結論から先に言うと、「アナログ授業と(ほとんど)何ら変わることはない」ということ。つまり大事にせねばならないことはデジタルでも変わりはないということです。目新しいことと言えば、全生徒が他の全ての生徒の顔を見ながら授業を受けるということでしょうか。だから後ろを向いたり横を向いたりしないわけですね。

 

また、それによって同じ授業を受けている生徒同士の距離が近くなるのではないかと思ったりもしました。それによってグループ活動(これも機能の中に含まれています)も活発になることも期待できますね。実際に対面では発言しなさそうな学生が、デジタルだと意見を言うような場面もあるようです。

 

単なる動画配信とは違い、オンタイムの授業(講義)なので、繰り返しになりますが、一般的に行われてきている対面での授業での蓄積がそのまま生きるということになります。その上で、ZOOM(など)についている機能、例えば「投票ボタン」のようなもの、を生かしながら授業を組み立てて行くことが出来るようです。そういう意味でも新しい知識を的確に得ながら、今までの蓄積も生かした授業が展開することが期待できるようです。