戦略ミス?胡坐(あぐら)をかいた結果

たまにはバドミントンのことを書いてみよう。自分ではほぼやっていないけど。

 

この2020東京大会は、個人的には開催すべきでなかったと思っている。大方の「素人」の予想通り、変異株の感染が拡がった。バブル方式も上手くいっていない、大会関係者(選手・役員など)が感染しまくり、選手の管理も杜撰。

 

それはさておき、バドミントンである。当初、日本代表は金メダルが3つくらいはいけるっしょ!くらいの前評判だった。それもそのはず、2021年6月の世界ランキングでは男子シングルス(MS)の桃田が1位で金、女子シングルス(WS)も奥原が3位、山口が5位で狙える位置に、男子ダブルス(MD)は4・5位におり、女子ダブルス(WD)にいたっては1・2位にいて、どこかで日本人対決になるのでは?と思われていた。

 

それが、まさかミックスダブルス(XD)の5位の渡辺・東野ペアのみ銅メダル獲得で他は無しという…これを惨敗と言わずに何と言うのだろう。他はベスト8にすら残れないという体(てい)たらくである。

 

五輪は中止になってもいいと思いつつ、一応これでも公認コーチ資格保有者だし、新聞記事を入念に読んでみた。すると、簡単に言うと…「手の内」を全部見せちゃっていたということのようだ。

 

記事を読んで推測されることは…コロナ禍の中、どの選手も実戦を積み重ねることが出来ず、日本チームは出来るだけ経験を積ませようと世界大会に出場していたようだ。そこで結果を残せば、当然世界ランクは上がる。問題はここから、どうやら他国はそこで出場を控えていたようなのだ。記事の「ベールに包まれた」ような記述からも窺える。言い方を変えれば、研究し尽くされてきて本番を迎えたと言ってもいい。

 

そりゃ、負けるわ…。WSなんて、インドのプルサラにリオでは奥原が敗れ、今回は山口が敗れている。WSの2本柱がプルサラの前に屈しているなんて、芸が無さ過ぎる。正直言って、コーチ陣は仕事をしていないのではないか?と思われても仕方がない。

 

勿論選手に責任はない。どの選手だって五輪に出ている以上、最高峰を目指しているのは当たり前だからだ。責任はコーチ陣および上層部にある。まず日バがすべきことは、コーチ陣の総入れ替えですかね。もうちょっと頭の働く陣営にしないと苦しい。過去2大会はそれなりの結果が出たが、結果を出したら追われる立場になることすら分からないようなオツムの弱いコーチ陣はサッサと退陣すべきだろう。