本の感想:デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち

こんな本を読んでみました。学校で勤めていると、休み時間に友達同士でいるのにそれぞれが画面をじっと見つめているという光景に、慣れると思うでしょう。でもそんなことはなく、違和感を持ち続けています。

 

強調されているのは「大人の責任」ということ。子どもがそうなっているのは大人の責任、叱ったり取り上げるのでななく「寄り添う」ということ。寄り添うって難しいですよ。(なんか教員採用試験で必ず「生徒に寄り添って」と言ったりする人いますね。具体的に答えているのを見たことないですけど…。)寄り添うってのは、子どもの使っているアプリ(SNSなどの)に興味を持つことですね。

 

あと、私が特に子どもを持つ親に読んで欲しいのは第6章です。これもSNSを見ていて常に違和感を感じていたことですが、自分の子どもの画像を平気でSNS上に上げることについて、です。私は防犯上、つまり子どもの姿を、しかも行動範囲が特定できるような形で上げたりすることに他人事ながら危機感を覚えていました。しかしこの本で書かれていることはまた違った視点です。

SNSは日常というよりもキラキラした側面を載せていることが多いですが、それによって子どもがストレスを感じることがあるということです。載せることで「いいね!」の数を気にしたり、何らかの期待を持たされることに対するストレスを抱えるようなことも考えられるからです。そして、そんなことも予測・予見できない親が写真を載せ続ける。

 

詳しくはぜひ手に取って読んで欲しいのですが、最後に頭の中に浮かんだ一言。

「デジタルおしゃぶり」を外せないのは、実は大人も一緒なのではないか。